FESTIVAL
開催概要
2/22(土)
特集上映・トークショー
「アニメーションの世界をつくる」
プログラムA
『海がきこえる』
13:30開場 14:00 上映開始
プログラムB
『サマーウォーズ』
15:30開場 16:00上映開始
トークショー「アニメーションの世界をつくる」
開場 18:00トークショー開演
三鷹の森ジブリ美術館の協力で上映会+スペシャルトークショーを開催します。
アニメーションのキャラクターが生きる世界を生み出す「背景美術」。
宮﨑駿監督最新作『君たちはどう生きるか』の背景美術を手掛けた
武重洋二さんにスポットを当て、武重さんが背景美術を手掛けた『海がきこえる』と『サマーウォーズ』の二作の上映、そして
『サマーウォーズ』の細田守監督のお二人をお迎えしたスペシャルトークショーを開催します。
入場無料/予約制
『海がきこえる』
あらすじ
高知県に暮らす高校生の杜崎拓。2年生のある時、東京から武藤里伽子という転校生がやってくる。勉強もスポーツも万能で美人の彼女は、瞬く間に学校中で知られた存在となるが、里伽子自身は周囲になじもうとしなかった。拓の中学以来の親友である松野は里伽子にひかれていたが、拓にとっての里伽子は、松野の片思い相手という、それだけの存在だった。しかし、高校3年のハワイの修学旅行で起こったあることをきっかけに、拓は里伽子が抱えている家庭の問題を知り、それによって2人の距離は縮まっていくようにみえたが……。
『サマーウォーズ』
あらすじ
これは新しい戦争だ。
数学だけが取り柄の少年が、長野の田舎で憧れの先輩とその親戚達とともに、
“OZ“と呼ばれる仮想空間から勃発した世界の危機に挑む。
インターネットと田舎の大家族と言う全くかけ離れたモチーフをもとに、
豪快なバトルと繊細な人間ドラマで魅せる夏のアクション家族映画。
トークショー
「アニメーションの世界をつくる」
武重洋二
『君たちはどう生きるか』
『サマーウォーズ』美術監督
1964年、フィラデルフィア生まれ。多摩美術大学油絵科中退。「となりのトトロ」(1988)の背景でジブリ作品に初参加。その後、数々のジブリ作品の背景を担当し、短編「On Your Mark」(1995)では初の美術監督を務める。その後も「もののけ姫」(1997)、「ホーホケキョ となりの山田くん」(1999)、「千と千尋の神隠し」(2001)、「ハウルの動く城」(2004)、「ゲド戦記」(2006)と美術監督を歴任。他の参加作品として「王立宇宙軍 オネアミスの翼」(1987)、「機動警察パトレイバー 劇場版」(1989)、「攻殻機動隊」(1995)など。「サマーウォーズ」(2009)では美術監督として第9回東京アニメアワード美術賞を受賞した。
細田守
アニメーション映画監督
(『サマーウォーズ』監督・原作)
1967年生まれ、富山県出身。1991年に東映動画(現・東映アニメーション)へ入社し、アニメーターを経て1999年に「劇場版デジモンアドベンチャー」で映画監督としてデビュー。その後、フリーとなり、「時をかける少女」(2006)、「サマーウォーズ」(2009) を監督し、国内外で注目を集める。2011年、自身のアニメーション映画制作会社「スタジオ地図」を設立し、「おおかみこどもの雨と雪」(2012) 、「バケモノの子」(2015)でともに監督・脚本・原作を手がけた。「未来のミライ」(2018)(監督・脚本・原作)で第91回米国アカデミー賞長編アニメーション作品賞にノミネートされた。最新作「竜とそばかすの姫」(監督・脚本・原作)は自身の監督作品歴代1位の興行収入を記録。第74回カンヌ国際映画祭カンヌ・プルミエール部門に選出された。
聞き手:津堅信之
アニメーション史研究家・本映画祭審査員
1968年兵庫県生まれ。アニメーション研究家。近畿大学農学部卒。 著作は最新刊『日本アニメ史-手塚治虫、宮崎駿、庵野秀明、新海誠らの100年』 (中公新書) をはじめ、『日本のアニメは何がすごいのか』『ディズニーを目指した男 大川博』『日本アニメーションの力』『新版 アニメーション学入門』『アニメ作家としての手塚治虫』 『日本初のアニメーション作家 北山清太郎』など。
2024年2月22日(土)
武蔵野公会堂 パープルホール
■プログラムA『海がきこえる』
13:30開場 14:00 上映開始
『海がきこえる』(1992年/72分)
入場無料(予約制)
2024年2月22日(土)
武蔵野公会堂 パープルホール
■プログラムB『サマーウォーズ』
トークショー「アニメーションの世界をつくる」
15:30開場 16:00上映開始
『サマーウォーズ』 ( 20年 /113分)
トークショー 18:00開演予定
武重洋二(スタジオジブリ・アニメーター『君たちはどう生きるか』『サマーウォーズ』美術監督)
細田守 アニメーション映画監督(『サマーウォーズ』監督・原作)
津堅信之(アニメーション史研究家・吉祥寺国際アニメーション映画祭審査員)
入場無料(予約制)
関連展示:三鷹の森ジブリ美術館
企画展示「君たちはどう生きるか」展
長編アニメーション『君たちはどう生きるか』のために描かれた手描きの絵を三回に分けて展示する企画展示の第三部、
「背景美術編」。キャラクターに命を吹き込むのがアニメーション(作画)であるなら、そのキャラクターが生きる世界を生み出すのが背景美術です。
近年、背景美術もデジタルツールで描かれることが多くなりました。しかし、手描きで紙に絵具で描く絵は、まったく同じものを二度は描けません。さらに鉛筆で描いた絵は消しゴムで修正できますが、一度塗られた地塗りを後から消すことは容易にはできません。こうしたことを考えていくと、アニメーションの工程の中でも背景美術の唯一無二性がいかに高いかに気づかされます。
宮﨑駿監督は、常々「アニメーション映画の品格は背景美術で決まる」と発言しています。美しく、豊かな画面は背景美術の力がなければ生まれません。
手業と紙と絵具と水が混然となって生み出す光と影、豊かな色相の世界。
それが手描きの背景美術が生み出す世界です。
『君たちはどう生きるか』の背景美術は、比較的少数の美術スタッフによって描かれました。その技と芸術性の結晶をどうぞご覧ください。
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